ネタバレ 2015/02/23

【アンダー・ザ・ドーム シーズン1第13話】のあらすじ【ネタバレ注意】

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%第13話 『裁きの日』

羽化の時を迎えたサナギ――だが生まれた蝶はミニドームに体当たりを繰り返し、当たった所に黒いシミが広がっていく。とうとう蝶は力尽き、ミニドームは奇妙な爆音を放ち完全に黒く変化した。と同時に外では空に黒雲が広まり、みるみるうちに町を暗黒が覆った。

ジムは無実を主張したバービーを“私刑”ではなく観客の前で“正当な制裁”を下す事で、自分が判事で法の執行人だと誇示する魂胆だった。しかし意識が戻ったジュリアは「撃ったのは知らない女性」と証言する決意でアンジーと共に救出に来た。脅威的な回復力のジュリアに驚くバービー。

セメント工場で再会したジョー達とバービー達。父に不信感を抱くJrも再び合流し、4人が手を当てるとミニドームは光り輝き砕け散った。地に落ちた蝶は再び羽ばたきバービーの周りを飛び廻る。「やっぱり貴方が王だ」とジョー。だが今度は卵が光りだし強烈な地震が工場を襲う。逃げ出す一同…だがジュリアがそっと卵を抱き上げると、光は消え地震もおさまった。安心した様にジュリアが持つ卵にとまる蝶。「王は彼女だ」とバービー。だがJrは卵を渡せと突然銃を突きつける。捨て身で皆を逃がし再び捕えられたバービー。

「私達はどうすればいいの?」森に逃げ卵に訊ねるジュリア達の前に、再び現れたアリスの幻。「私達は話し方を学び、相違を埋める為にこの姿に…」アリスの姿を借りドームを作った“何者か”が告げる…「ドームは罰じゃなく、貴女達を守っている。闇から逃れたいなら光を得なさい」「卵を守れなかったら私達は終わり?」問いかけたジュリアに微笑んで頷き、消えてゆくアリス。

「“第6の封印が解かれる時、太陽は黒く染まる”…黙示録と同じ事が起こっている!」「太陽がなくなれば作物もできない」「その前に凍死する」不安にかられ教会へ集まった人々をなだめる為、ジムは大工たちに絞首刑台を作らせ死刑の準備を始める。「お前の母さんの絵は警告だった…我家は選ばれし者、我々に課せられた使命は人々を導く事だ」迷うJrを説き伏せるジム。

「卵を渡さないとバービーは殺される」動揺するジョーたちにジュリアは答える。「渡せば町は全滅よ…私が王なら私が決める」。一人湖に向かったジュリアはバービーの認識票を抱きしめ、意を決して卵を水に沈めた…次の瞬間、湖の底からピンクの光が何百何千と筋になり、打ち上げ花火の様に空へ登って行った。

だがそれを見たジムは、ここぞとばかりにバービーの首に縄をかけ宣言する。「“光は正しい者に差す”…この町は生まれ変わり、新しい夜明けがくる!見ろ、あれは神が我々の行為に賛同している証しだ!」町中の人々が空を見上げる中、ピンクの星たちは一つの巨大な光となりドームを覆い尽くした――!

%感想

未知の世界からやってきた謎の生命体、そっと手を触れ交流できるのは選ばれた少年少女のみ。そしてそれは神秘に満ちた星々を放ち、彼らを導く――ファンタスティックな演出や大スクリーンで観たいと思わせるCGはスピルバーグの十八番。こういった展開は他のS.キング作品にも見られますが、原作小説とテレビ版ではかなり内容が変更されたそうなので、全体的にスピルバーグ色が強い印象がありますね。 ただ原作は1976年から2009年刊行まで30年以上の歳月をかけて執筆されています。ですから、その間深刻化していった温暖化問題や、世界中で頻発したハリケーンや大地震などの天災、更に9.11同時多発テロや度重なる銃の乱射事件など、多様な社会問題も反映され織り込まれているようです。 例えば、ジムは発砲事件を機に「アメリカでは武装する権利があるがここは別の国だ。銃より互いの信頼が大事だ」と住民に訴えます。でも実際には町を支配する為の“刀狩令”だったわけです。 さらに家宅捜査を強行したいジムは、まず「犯人は凶暴で全員の脅威」と刷り込みます。次に「だがここはアメリカだ。家宅捜査は人権侵害、憲法違反だ」と真意と裏腹な正論を。しかし既に銃を放棄した状況で「脅威」に怯えさせられた人々は、「もうアメリカじゃない!協力する!」と叫ぶわけです。そこで内心ニヤリとして非常事態を宣言しますが、人々は拍手喝采で彼を支持します。 「貴方の一言で町を警察国家にする気?」というリンダに「私の声じゃない、民衆の声だ」と答える台詞はまさに古今東西、政治家の常套句。「お前は犯罪者よりもっと悪い、“政治家”だ」というバービーの痛烈な皮肉も的を得ていますね。 見ている側は「なんでそんなに簡単に操られちゃうの?」と思いますが、国の経済が逼迫し政府に不満が募るたびに報復戦争をしかけ国民の目をそらす政治家達や、守る為に武装するのは当然だと巧妙に洗脳されてゆく現実を顧みれば、本当に自分は操られてないのか考えさせられました。 第8話でピンクの卵が現れたあたりから「凡庸で愚かな番組」といった辛辣な批評もでていたようですが、第2シーズン初回はキング自身が脚本を執筆しているそうなので、盛り沢山の重いテーマをSFミステリーとどう融合していくのか、今後の展開が気になります!

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