ネタバレ 2015/01/29

【ホームランド/HOMELANDシーズン1第9~10話】のあらすじ【ネタバレ注意】

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%第9話 クロスファイア

暗闇のモスクを迷うことなくすり抜けて追っ手から逃れたウォーカーの行動を不審に思っていたキャリー。FBIの発表は、自分が見たものとは違うと主張し協力を拒否するイスラム教指導者イマムだったが、彼女は何か知っていたら教えてくれと頼みこむ。

買い物中捕らえられたブロディ。意識が朦朧とする中、記憶が蘇る。
頭に被せられた布を取ると、アブ・ナジールがいた。身なりを整えたブロディが導かれた部屋の先にいた一人の子供の名は、アイサ。ナジールは、アイサに英語を教えるようブロディに命ずる。英語習得を通して、サッカーを通して、そして祈りを通して。2人は見えない絆で繋がっていった。それは、父と子のそれであった。

一方キャリーは今一度イマムに会い、世界とアメリカをより良いものにするためにはイスラム社会と自分たちの協力が不可欠だということを告げる。キャリーの意見に理解を示すものの、真実の公表を求めるイマム。

情報を得ることができなかったキャリーだが、彼女に入った一本の電話が状況を打破するものとなった。電話の主はイマムの妻ザヒーラ。彼女は言った。ウォーカーはモスクに来ていたと。礼拝が目的ではなく、誰かに会っていたのだと。その「誰か」の正体はわからないというザヒーラだったが、わかっていることがひとつあった。その人物の車には、サウジアラビアの外交官用ナンバープレートがついていたことだ。

目が覚めたブロディは、ナジールとビデオチャットで再会を果たす。ウォーカーを自分が殺したと信じ込まされていたことに憤るブロディに彼は言う。「忘れたのか、奴らがアイサにしたことを」。その言葉に、ブロディは思い出した。学校へと送り出したはずのアイサが、爆撃の犠牲となって瓦礫の下で動かなくなっていたことを。

そして、元副大統領で当時CIA長官であったウォールデンの会見のビデオを見るブロディ。「米軍の爆撃により多くの子供を含む犠牲者が出たとする主張は捏造であり、軍は民間の犠牲者が出ないように最善を尽くしている」という彼の主張。もちろん嘘だった。ブロディは見たのだ。”自分の息子”が犠牲になったことを。

ナジールの言葉を代弁する男。ウォールデンは大統領になるため、英雄となったお前を利用するだろうと言う。そして、政治の舞台に立てと要求してきたら受け入れろ、それがアブ・ナジールへの忠誠を誓うというメッセージになる、とも。

その頃ウォーカーは森に身を潜め射撃訓練をしていた。自分に気づいた男が通報することを恐れて、彼はその男を射殺し森の奥に遺棄する。

自宅に戻ったブロディを訝しがるジェシカに、彼はスーパーの駐車場で強盗に遭ったと嘘をつく。心配ないとなだめるが、彼女の発した言葉に凍りつく。

「副大統領のオフィスからボイスメールが入っていたわ」

%第10話 始動

ソルはウォーカーと会っているのはサウジアラビアの外交官ザハラニであることを突き止める。ザハラニは3人の妻と10人の子供がいたが、イスラム教では禁止されている同性愛者でもあった。

副大統領であるウォールデンがブロディ宅を訪れ、辞任した議員の後釜としてブロディに立候補を勧めた。一旦は引き受けかけるも、ブロディは妻と相談すると答える。

帰宅したジェシカに、思わぬ訪問者が訪れたことを告げるブロディだったが、彼女の反応は芳しくない。自分とマイクのこと、キャリーとブロディのことなど、家族の汚点が世間に晒されることになるのは耐えられないというジェシカ。その後ブロディはジェシカを説得するためマイクに接触し、彼女を説得してくれと頼む。

ザハラニに尋問を開始するCIA。自分には外交特権があること、大使に連絡すればお前たちは仕事を失うぞと脅す彼にキャリーが提示したのは、もちろん同性愛の証拠となる写真。キャリーは問いかける。スイスで会っていたのはアブ・ナジールの部下・サバクで、彼から金を受け取っているのではないか、と。そして脅した。同性愛の事実をバラすと。しかし、それでも動じないザハラニに、キャリーは言った。「イェール大で政治哲学を学んでいる娘を強制送還し、他のどの国にも行かせない」。

この言葉に動揺し、質問に答え始めるザハラニ。ナジールに自分が知りうる自国の情報を流し、ウォーカーとナジールを繋ぐ役目をしているが、空港でウォーカーが大統領を狙っている件に関しては、自分は関知していない。そして、ウォーカーの居場所は知らないが、明日の正午に広場の噴水前で会う約束があると言った。

ブロディから会いたいと連絡を受けていたキャリーは、ドレスアップし彼を自宅に招き入れるも「政界進出のため、自分とのことは口外しないでほしい」と言われてしまう。音楽を止め、準備していたワインを捨て、堪えきれず涙を拭うキャリー。

約束の時間を前にCIAには緊張が走る。ブリーフケースを持ったウォーカーと思しき人物を発見するも、本人確認に手間取ってしまう。しかし、この人物にはウォーカーと決定的な違いがあった。この人物は右利き。ウォーカーは、左利きのはずだった。

キャリーはその場にいた全員に退避を指示したが、同時にウォーカーによる遠隔操作で爆弾が起爆されてしまう。爆風に包まれる広場。凄まじい爆音の後、そこは音のない世界となっていた。

昏睡状態から目覚めたキャリーに寄り添うソル。ブリーフケースを持ったあの男は、やはりウォーカーではなく、彼が雇ったホームレスだったことを聞き、キャリーの中に疑問が浮かんだ。

「なぜウォーカーはCIAがあの場所にいたことを知っていたのか」

その疑問にソルは言った。

「君は正しかった。ナジールに通じる政府の人間がいる。」

彼女の視線の先には、テレビの中で微笑むジェシカと立候補を表明したブロディの姿があった。

%感想

買い物中、リストの中にある商品が何かわからずに戸惑うブロディの描写は、長年の捕虜生活の影響を少なからず物語る部分のようでもあり、頼んだ側のジェシカもそれに気づかないあたり、8年の溝を象徴するような出来事に思えた。そして、やはりブロディはナジール側の人間だということも明らかになった。二人は「殺されたアイサや子供たちの復讐、そして空爆を正当化するアメリカの欺瞞を暴く」という共通の意識で繋がっていることも鮮明になった。戸惑いながらもナジールとの約束を果たそうとするブロディと、CIA職員としての自分と女としての自分の狭間で苦悩するキャリーの姿もリアルだった。

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